代位弁済とは、突然来た請求書の対処法

時効の援用_代理弁済とは CIC

「〇〇債権回収会社?なんでこんな会社から請求が! 代位弁済とか履行とかの通知書?何のことかわからない
聞き覚えのない会社から督促状が届き、その中身は見たことがない言葉が並んでいます。でも、これは絶対に放置してはいけません。「代位弁済」は、「だいいべんさい」と読みます。代位弁済とは簡単にいうと、返済が何度も繰り返し滞ったときに、保証会社などが実際に借金をした人に代わって、借入先の金融機関に一括返済してあなたの借金が移動したしたという事です。債務の先が変わっただけで返済義務がなくなるわけではありません
自分が知らない会社から届いた通知だからといって、そのまま放置すると、給与などが差し押さえられてしまう可能性があります。本記事では、代位弁済の通知が来たらどうなるのか、一括請求にどう対処すべきか解説します。

代位弁済とは?

カードローンなどを、長期にわたって延滞したりした場合、契約時に指定された保証会社が代わりに一括返済(弁済)を実行します。簡単に言うと、保証会社? が債務者(お金を借りた人)の借金の肩代わりをするのです。これを一般的に「代位弁済」と言います。

代位弁済された時の信用情報は?

代位弁済をされたということは、すでに61日以上の延滞をし、期限の利益を喪失してしまっていることがほとんどでしょう。このため、代位弁済された時点で、信用情報に「異動」という事故登録されています。

通知を無視するとどうなる?

今後の請求に備えて、まずは代位弁済をしたことを通知するための通知書を債務者に送ります。その通知書の中であわせて、いつまでに全額を一括で返済するように、と督促もしてくることが多いです。こういった通知を無視していると、多くの場合は裁判(訴訟、支払督促など)を起こしてきます。この裁判も無視したり、きちんとした対応をしなかったりすると、最終手段として給与差押えなどの強制執行をしてくることもありえます。

保証会社からの一括請求、、、支払えない場合は?

この記事を読んでいる方の中には、保証会社からの一括請求に応じるだけの経済力がなく、お困りの方もいると思います。ここからは、一括請求された場合の対応方法ですが、、、

保証会社に自分で交渉して、分割に戻してもらう

通知を送ってきた保証会社に対して、ご自身で分割に戻してもらう交渉することはできますが、向こうがそれに応じるかどうかは別問題です。そもそも保証会社が代位弁済をしたということは、これまでに何度も延滞をしており、信用を失ってしまっている状態です。最近の傾向は、簡単には分割にしてくれませんし、減額もしてもらえないようです。
まず、自分での交渉は難しいと思われます。

もし5年以上支払いをしていないのなら時効の援用が出来るかもしれません

時効の援用とは、金融機関からの借入は最終取引日(最後に支払った日)より5年、個人間での貸借りの場合は最終支払日より10年経過することで時効主張の権利が発生します。
ただし!時効が完成する期間を経過したとしても、時効の「援用」をしなければ、借金を消滅させることは出来ません。「援用」とは、「時効が完了しました」という法的根拠を相手に伝えることを言います。
まず1番に考えるのはこれだと思います

それでも駄目なら債務整理を検討する

自分での交渉は難しくても弁護士を立てる事で、状況は断然変わります。
実際、個人で交渉したが応じてもらえなかったので弁護士に依頼をしたところ、すんなり応じてくれたという事例はものすごく多いです。借金の問題に慣れている弁護士は、債務者の家計の収支状況を詳しく確認し、家計指導(例えば、生命保険料や通信料の節約を促すなど)を行ない、無理の少ない今後の返済計画を一緒に立ててくれます。これによって保証会社は、今後は返済していけると弁護士が判断したと考えるので、個人での交渉よりも応じてくれやすくなることが期待できます。
このように裁判外で借入先と分割返済や減額の交渉を行うことを「任意整理」といい、もっとも多く利用される債務整理の方法です。

また、借入・返済の状況によっては、分割であっても支払いが難しいといったこともあると思いますが、弁護士ならば、「自己破産」や「個人再生」など他の債務整理の方法も提案してくれるでしょう。代位弁済されてしまったら、まずは弁護士への相談をお勧めします。特に債務整理については、無料で相談を受け付ける事務所も多いので、気軽に利用すると良いでしょう。

またこの他にも弁護士などの専門家に依頼する大きなメリットがあります。それは、借入先からの督促が数ヶ月止まることです。
この間に計画を建てて一からやり直す時間を作ることが出来ます。

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